地名の由来
鶴 田(つるた:栃木県宇都宮市)
とちぎん博士宇都宮市の西部に位置する「鶴田」は、鹿沼街道や栃木街道などが走り、古くから栄えた街です。鉄道の歴史も古く、1890年(明治23年)には日光線が開通し、鶴田駅が開設(1903年)しています。最近では宇都宮環状線も開通し、ロードサイドに商店が林立するなど、発展が著しい街といっていいでしょう。
 「博士、地名の由来は交通に関係があるんですか?」。いいえ、交通とは関係がないようですね。鶴田の地名のルーツは、もっと古く、伝承の世界に入っていくことになります。「…ということは、博士、鶴に関係があるんですね」。そのとおりです。「鶴にまつわる伝承か…早く聴かせてください、博士」。
 伝承というのは、こうです。…村が開けたころ、この開拓地には鶴がよく飛来し、鶴が舞う年は豊作だったそうです。そんなことから、「鶴」の字と開拓の「田」をとって「鶴田」と呼ぶようになった…と。「メルヘンの世界ですね、博士」。そうですね。ただし、説は、ほかにもいろいろあります。
tsuruta  もうひとつとりあげましょう。それは、地形から来たものです。「地形からというと、博士」。「鶴」は、鶴の首や、植物の「つる」のように、細長く曲がった地形を表したもの、という説です。鶴田の地名が生まれた当時は、いまよりもっと南北に細長く続く土地だったようです。低湿地で沼も多く、良質の田畑が広がっていたから…。「鶴・田」と名付けた気持ちがわかりますね。「いろいろあるんですね、博士」。
 いずれにしても、長寿の動物で、めでたい「鶴」の伝承と、古くから肥沃な土地(田)に恵まれた環境が、この街で暮らす人々のこころを豊かなものにしているんですね。「博士、地名を調べることで、いろんなことが学べますね」。そういうことですね。
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