地名というのは、歴史や自然環境と密接に関係している、ということはこれまでに学んできましたが、山川は字が示すとおり、後者の典型といえるでしょう。
「博士、山と川があるから…、ですか?簡単ですね」。そのとおりです。だからといって、山と川があれば、山川になるとは限りませんよ。地域の人々にとって影響の大きい、象徴的な山や川でないと、地名として長い間呼ばれ続けるのは難しい、でしょうから。
「ということは、博士、川は渡良瀬川のことですね」。そうですね、街を流れる渡良瀬川であることは、間違いないでしょうね。さらに、その支流である袋川を含めたものだと、いわれています。
「だとすると博士、山のほうは…?」。北に続く足尾山系の雄大な山々のことでしょうね。こうした雄大な自然に包まれて、歴史を綴ってきたのが、山川なんですね。「そういえば博士、遺跡や古墳が多いとききましたけど…」。そのとおりです。山麓には山川遺跡、長林寺遺跡、さらに丘陵には、宮先古墳群のほか、前方後円の山川鞍部古墳群など、数多くの文化遺産が残っているんですよ。
「博士、足利は『歴史と文化のまち』とよくいわれますが、その一角の山川の街だけでも、これだけ多くの文化遺産があるんですね」。山川を含め、足利の街として大きくとらえてみると、膨大な歴史と文化に遭遇しますよ。地名の由来だけでなく、かつて、フランシスコ・ザビエルが「日本国中最も大にして有名なる坂東の大学…」と海外に紹介したという「足利学校」をはじめ、調べれば調べるほど、わくわくする出会いが、いっぱいです。 |
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