お客さまの人生を左右する
事業再生の仕事は、
地域金融機関の使命です。

INTERVIEW

事業支援部 係長 中村 俊彦 2013年入行

企業の課題を見つけ、改善に挑む

 私は事業再生に携わっています。これは、企業が持つ課題を銀行員の視点から分析し、その抱える課題をお客さま自身に気付いてもらい、経営改善に向けてともに歩んでいく仕事です。例えるなら、各地域の営業店が企業の「かかりつけ医」として気になる症状を見つけ、大きい病気やすぐに処置が必要な場合は私たち事業支援部が「執刀医」として対応するイメージです。

 具体的な取組内容は多岐にわたりますが、大きな流れとしてはまず毎月の業績モニタリングから実態を把握し、課題を抽出して改善策を立案します。ここまでの段階で、経営者に言いにくいことを指摘しなければならない場合も多いため、徐々に相手との距離を縮めて信頼関係を築いておくことが必要です。そして改善策を実行する段階になったら、「一緒になって本気で頑張っていきましょう」と気持ちを一つにして実行します。その効果を検証し、順調であればその後の対応は営業店に任せます。こうしてお客さまに寄り添って企業の業績を改善させ、地域の雇用や経済を守る仕事に強い使命感を持っています。

地道に調査して融資を判断

 最近は新型コロナ問題や世界的な物価高などの影響により、多くの地域企業がかなりのダメージを受けています。私が担当したある企業も例外ではありませんでした。「原材料がどんどん高騰していくので、先行して仕入れをするための資金を貸してほしい」とご相談がありましたが、その企業は長年業績に苦しんでいたため、社長は「銀行からの融資は無理だろう」と思い込んでいました。確かに、一見融資ができるか迷う案件ではありましたが、地道に事業内容の聞き込みや分析を行った結果、「この会社は今後業績が上がってくる」と判断。行内の審査で粘り強く訴えた結果、最終的に融資の承認をもらうことができ、希望通りの融資を実行することができました。社長からは、「銀行員は誰が担当でも同じと思っていたけれど、中村さんが担当してくれて良かった。助かりました」と大変感謝していただきました。今期は数年ぶりに黒字となる見込みです。お客さまの人生を左右する仕事に責任の重さをひしひしと感じますが、地域金融機関としての役割を果たすことができ、やりがいを実感しました。

INTERVIEW インタビュー動画

MESSAGE 学生の皆さんへ

高校時代に野球部の監督に言われた言葉が、いまも胸に刻まれています。何事も努力を地道に積み重ねていけば、できないことはありません。目標に向かって日々努力していれば、必ず誰かが見ていて、助けてくれる人が現れます。そしていずれ努力が開花し、今度は皆さんが誰かを助ける側になるでしょう。地道でも努力をし続けられる人。そんな素晴らしい才能をもった方の入行を期待しております。全力でサポートします。