銀行のビジョンを描き
商品企画や信託業務を通して
本部と営業店をつなぎます。

INTERVIEW

金融サービス部 係長 古川 香澄 2006年入行

銀行と行員の将来を考える仕事

 金融サービス部は、“本部と営業店をつなぐ橋渡し役”として幅広い業務を担っています。具体的には、投資信託・国債・公共債・保険・信託など商品分野ごとの事務を担うチーム、企画支援チーム、FS(フィナンシャル・サポーター)リーダーチームなどがあります。私は最初にFSリーダーチームに配属され、2年後に企画支援チームに移りました。

 FSリーダーの仕事の一つは、コンサルティング営業ができる行員を育てること。特に若い行員は吸収力があり、少し助言をするだけでどんどん成長し羽ばたいていきます。ある若手行員と一緒に、事前に得た情報や要望をもとに相続対策のシナリオを練ってお客さまにご提案した時、「提案してもらえてよかった」と喜んでいただき、それと同時に若手行員の充実感あふれる表情を見た瞬間は自分のこと以上にうれしくなりました。一方、現在携わっている企画支援チームの仕事は、資産形成や相続への備えなど「お客さまの抱える不安や課題にどのような金融サービスでお役に立てるか」という観点で企画を立てます。大きな枠組みで銀行のビジョンを描く本部ならではの仕事に、やりがいを感じています。

超高齢社会に向けた信託業務

 私は現在、信託業務も担当しています。これからの超高齢社会に向けて、シルバービジネスは重要な位置づけにあります。そのため、「遺言信託」や「民事信託」など、相続や認知症介護という課題に対しサービスの選択肢を増やすため、行員へ周知し、活用推進に取り組んでいます。「銀行が相続の相談にのってくれるの?」と驚かれるお客さまもいるくらい、まだ認知度が低い分野です。自分が元気なうちはご自身の相続について考えているお客さまは多くありません。その中で行員がお客さまに「今のうちに相続の準備をしておくと後々安心ですよ」と気付きを促し、ニーズを掘り起こすことが重要です。

 このように、幅広いコンサルティング営業を求められる中、行員一人で取り組むのは難しいので、これからはチームで取り組んでいく方向に進めようとしています。営業店・本部が一体となり「こういうお客さまがいるので、こういう提案をしてみよう」というように、周囲に頼りながら自信を持って活動できる形が理想です。加えて、対面だけでなく非対面でのサービスを充実させていく必要もあり、今後ますます栃木銀行をお客さまにとって利用しやすい銀行にしていければと思います。

INTERVIEW インタビュー動画

MESSAGE 学生の皆さんへ

仕事を通して自分自身にとってもメリットのある金融知識を得られるのが、銀行員の魅力です。「がむしゃらにがんばる」というよりは、「ワークライフバランスを保ちながら、着実に成長していく」という時代の流れになっていると思うので、無理せず一歩一歩前向きに進んでいってほしいです。素直に周囲に頼ることも大切で、頼りながら貪欲に知識を吸収していくことが成長の近道です。