TCFD提言への取組み

ESG地域金融を柱とした取組み

地域課題と全国的・全世界的な経営環境の変化が複層的に存在することを踏まえ、自らが基盤とする地域の資源を見極め、その持続可能な活用による地域活性化と、現在および将来の地域課題の解決を同期させることが、当行グループが考えるESG地域金融です。

2019年度のESG融資 目標200億円 実績324億円
2020年度のESG融資 目標250億円 実績383億円
2021年度のESG融資 目標300億円 実績276億円
2022年度のESG融資 目標300億円 実績446億円

特にファイナンス分野において、グリーンファイナンスやサステナビリティファイナンスなどの様々なファイナンスが創出されていますが、地域企業の実情に合うような、地域のサステナビリティに資するようなファイナンス、インパクトファイナンスを創出したいと考えています。また一方で、地域企業が環境変化を乗り越えられるように持続可能な方向へ導いていくコンサルティング機能も、地域金融機関に求められています。
今後も持続可能な地域に資するため、ESGを主とするサステナビリティを軸とした新しいファイナンスや事業性評価、コンサルティングに注力してまいります。

環境省:ESG地域金融促進事業

地域社会の持続的な発展と課題解決へのアプローチの一つとして、ESG地域金融の促進を重要施策として取り組んでおり、環境省支援事業である「ESG地域金融促進事業」においても2019年から3年連続で選定頂いています。

  • 令和元年度
    地域資源を利用した省エネルギーハウス農業
  • 令和2年度
    持続可能性を軸とした地域コミュニティ形成及び地域課題解決伴走支援の仕組み化
    (構築事業:那須塩原市プラットフォーム、宇都宮市プラットフォーム)
  • 令和3年度
    北那須3市町の連携による持続可能な地域を考えるプラットフォーム構築事業

ESG/SDGsプラットフォーム

当行は、持続可能な地域を形成するため、地域のステークホルダーが集まるESG/SDGsプラットフォームを構築し、地域資源の発掘や地域課題の共有をし、それぞれの力を統合して地域課題を解決するビジネスを作ることに取り組んでいます。

  • リレーション構築の場
  • 新たな顧客接点の場
  • ビジネスアイデア創出の場
  • 共感/共有の場
  • 【ESG/SDGsプラットフォームの概要・イメージ】

    ESG/SDGsプラットフォームの概要・イメージ

  • 【那須塩原市プラットフォームの様子】

    那須塩原市プラットフォームの様子

  • 【宇都宮市プラットフォームの様子】

    宇都宮市プラットフォームの様子

とちぎんC&C(農業法人ファンド)

栃木銀行グループの(株)とちぎんキャピタル&コンサルティングと(株)日本政策金融公庫との共同出資による、ファンドを通じて農業法人へのサポートを行っています。

  • 【ファンドスキーム図】

    ファンドスキーム図

(株)クリーンエナジー・ソリューションズ

2023年3月28日、再生可能エネルギーを最大限活用し、地域内における再生可能エネルギーの循環と脱炭素化やレジリエンス強化を目的に(株)アイ・グリッド・ソリューションズと共同出資で、再生可能エネルギー関連事業の(株)クリーンエナジー・ソリューションズを設立致しました。当該事業に関する他業銀行業高度化等会社の設立は第二地銀協会会員行では初の取組みです。
当行は、(株)クリーンエナジー・ソリューションズと連携し、グループ一体となって自ら再生可能エネルギー事業を展開し、地域社会や地域企業の皆様の脱炭素化への取組みを支援することで、栃木県並びに近隣他県の脱炭素社会の実現と、当行が目指す「環境や社会課題を考慮した地域経済の好循環サイクル」の構築、脱炭素コンサルティングの強化、エネルギーの地産地消に取り組んでまいります。

  • 事業スキーム(オンサイトPPA事業)