取締役頭取 黒本淳之介
取締役頭取
黒本 淳之介

皆さま方には、平素より栃木銀行をお引き立ていただきまして、厚く御礼申し上げます。

当行は1942年の創業以来、“豊かな地域社会づくりに貢献する”という経営理念のもと、一貫して地域金融機関として地域の皆さまとともに歩み、地域社会とともに発展してまいりました。今後も、より地域の皆さまに愛され必要とされる銀行を目指してまいりますので、引き続き変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますよう心からお願い申し上げます。

パーパス及び10年後の当行グループの目指す姿の制定

当行グループを取り巻く市場環境は、人口減少、高齢化、キャッシュレスの拡大、デジタル化の進展など、大きく変化しております。そのような中、これまでの銀行機能を提供するだけでは、地域及び当行グループの持続的成長は困難であり、当行グループ自身も変化していかなければなりません。当行グループの役割が大きく変化する中、経営理念と並ぶ重要な指針として、パーパス(存在意義)を
~困りごとを「ありがとう」に変えながら、“笑顔”と“幸せ”を守りつづける~
と制定いたしました。パーパスを判断・行動軸として全組織、全役職員が同じ方向を向いて歩みを進めることで当行グループの存在価値を高めてまいります。

また、「10年後の当行グループの目指す姿」として、長期ビジョンを
~「リレーション」と「ソリューション」で地域の未来を共創する企業グループ~
と制定いたしました。長期ビジョンには、当行グループの強みである「親しみやすさ」を活かすことで地域・お客さまと顔の見える関係を築き、広く地域社会の課題を解決していくことで地域社会の持続性を高め、地域と一緒になって未来を創造するという想いが込められています。

第11次中期経営計画について

2023年4月から当行グループの第11次中期経営計画がスタートしました。第11次中期経営計画では、「新たな価値提供の実現」をテーマに掲げ、「徹底した地域への信用創造」と「既存の金融の枠組みを超えた新しい事業領域への挑戦」を図り、グループ一体となり持続可能な地域の未来の創造に取り組んでまいります。

計画の実現に向けて、人材、DX、システム、店舗、新事業、グループ会社等に積極的に成長投資を行い、「人にしか出来ない仕事」に注力してまいります。また、失敗を恐れずに取り組むチャレンジ精神、柔軟な発想や素早い対応、そしてそれを後押しする組織風土を醸成してまいります。職員がいきいきと自分らしく働きがいをもって意欲的に取り組める職場環境を整えることで、当行グループの大きな変革を実現してまいります。

サステナブル経営の実現

当行グループは、SDGs/ESGと企業活動の整合性を高め、環境・地域社会・経済へのインパクトを考慮した経営を実践し、地域社会と当行グループの持続可能性を確保していくために、グループの重要方針として「サステナビリティ方針」を策定しております。

「経営理念」に基づく企業活動を通じて、環境問題や社会課題に対応し地域経済の好循環サイクルを追及することで、地域社会と全てのステークホルダーの持続的な発展に貢献するとともに、当行グループの持続的な企業価値の向上を実現してまいります。

国内の経済活動は、コロナ禍に伴う停滞から正常化に向けて歩みを進めております。しかし、ウクライナ情勢を発端とした資源価格の高止まりによる物価上昇や国内外の金利動向など、先行き不透明な状態が続いております。

そのような中、地域金融機関としてお客さまを支え続けることが当行の役割です。私ども栃木銀行グループは、これからも地域とともに歩み、お客さま本位の金融仲介機能を発揮し、地域社会の持続的な発展に貢献するために役職員一丸となってたゆまぬ努力を続けてまいります。

皆さま方におかれましては、引き続き変わらぬご支援とご愛顧を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

栃木銀行について TOPへ